JGC vs SFC(海外利用比較編〜その2〜)

優先保安検査について語ります

こんにちは。やじきたです。
梅雨真っ只中ですが、1週間後の天気予報を見ると、☀️マークがずっと続いており、梅雨明けも間近と思うと、心踊る気持ちになってきています。
今年は、コロナ禍と言うこともあり、外出などもなかなかできない日々が続いていますが、月日は、そんな人間の憂いとは全く関係なく移ろいで行くのだなと思うと、自然の雄大さを感じずにはいられません。
と言うことで(?)、前回のブログでは、優先保安検査であるゴールドトラックがあるがゆえに、SFCが私には圧倒的に優位に見える、と言うようなお話をさせていただきましたが、今回は、その解説をさせていただきたいと思います。
成田空港にあるゴールドトラック(GOLD TRACK)の再掲です。画像は、例によって、ANAさんのサイトより拝借です。

そもそも、優先保安検査とは?

国際線・国内線の利用に限らず、飛行機に搭乗する際には、手荷物検査を始めとした保安検査が行われます。
国際線・国内線では、主に、危険物の持ち込みをしていないか否かを確認するための手荷物検査があります。また、国際線では、手荷物検査に加えて、出国検査があります。
今回の比較は、前回のブログでもお話をさせていただいた通り、海外利用における比較をメインにおきますので、国際線をメインにお話をさせていただきたいと思います。

国内における国際線保安検査について

主に、成田・羽田を利用する際の国際線保安検査の流れは、下記の通りです。
  • 日本の場合:チェックイン → 手荷物検査 → 出国検査
 工程概要 
 チェックインチケット発券や機内持込しない荷物の預け入れ 
 手荷物検査危険物や液体物の持込がないことの確認
 出国審査パスポートをチェックし、国外出国してよいかどうかを確認 

この際、JGC・SFCや上級搭乗クラス(ファーストやビジネス)の方については、優先手荷物検査を受ける為の専用レーンというものが用意されています。ちなみに、成田・羽田以外は、わかりません。正規のサイトには、優先レーンが存在しないように書かれていても、実際に空港に行って見ると、優先レーンが存在していたり、存在していても、上級搭乗クラスのみで、上級会員向けには提供していない、もしくは、ワンワールドエメラルド以上と言う制限があったりするようです。
成田空港 JALさんの場合、上記のファストセキュリティレーンというのが優先保安検査です。例によって、JALさんのサイトより拝借
羽田空港の場合は、FAST TRACKと呼ばれる優先保安検査が存在しています。
ちなみに、ANAさんは、羽田における国際線のメインターミナルを第3ターミナルに変更しましたね。変更後に利用したことがないため、どのような運用になっているか、わかり次第、細くしたいと思います。また、私の場合は、成田・羽田利用がメインとなりますので、他空港についてはあまり詳しくはないのですが、もし、ご存知の方がいらっしゃれば、ご連絡いただけると嬉しいです!
できれば、いろいろな条件の方にも情報を提供できるようになれるといいな。

ちなみに、上級搭乗クラスには、プレエコは含まれていません。
また、優先保安検査ですが、あくまで、専用レーンが存在している、と言うだけで、保安検査が甘くなったりする、と言うことはありません。

優先保安検査のメリットとは?

これは、ズバリ、時間の短縮です。
保安検査ですが、飛行機に乗り慣れていない方が検査をする場合には、非常に時間がかかることが多く、通常の保安検査は常に行列ができています。日本国内においては、比較的保安検査はスムーズに流れるため。行列ができていたとしても、あまり待つ時間は長くはなりません。
ただ、繁忙期ともなると、保安検査通過に数十分の時間を要する、と言ったお話を聞きます。

その点、優先保安検査を受けると、比較的空いている専用のレーンを利用することになりますので、スムーズに保安検査を受けることができます。もちろん、繁忙期の際には、通常より並ぶこともあるでしょうし、また、逆に、閑散期の場合は、通常保安検査を利用した場合と大差ない、もしくは、通常保安検査の方が早い、と言ったことも起こり得るかもしれません。

ただ、私がこれまで優先保安検査を利用した際には、基本的には待ち時間なし、もしくは、待ったとしても数分程度で済んでいますので、積極的に活用しています。
す〜いすいと保安検査を抜けられます

JGCもSFCも優先保安検査のメリットを受けられるじゃん

おっしゃる通り、いずれも上級会員であれば、優先保安検査のメリットを享受することができます。ただし、日本国内においては。
日本国外での保安検査の際に、JGCとSFCの大きな違いが出てきます。

アメリカを例に見てみましょう

アメリカの場合の保安検査について、見てみましょう。日本とは保安検査の工程がちょっとばかり異なります。
これは、私の勝手な解釈ですが、アメリカは、入国は非常に厳しくチェックをされますが、出国は非常にザルです。来るもの拒むが、出るもの拒まず、と言った感じです。
  • アメリカの場合:チェックイン → IDチェック → 手荷物検査
という流れになります。手荷物検査場の前に、IDチェックを行う検査官がいて、その検査官のチェックを抜けると、手荷物検査場のレーンに並ぶように指示される、という感じです。
IDチェックですが、日本人の場合は、いわゆるパスポートのチェックです。身元照会を行なっているようで、国内線・国際線を問わず、おなじレーン・同じチェックを行います。
ID(パスポート)見て、航空券見て、ちょちょっとサインして終わりです。パスポートに出国のスタンプすら押してくれません。

その後、制限エリアになるわけですが、制限エリア内には、国内線・国際線のいずれの航空機も駐機しており、搭乗前に最終的な搭乗者の本人チェックをして、登場して良い人物かどうかの判別をしているわけです。
で、アメリカって、めちゃんこデカイ国でして、国内移動も、飛行機を利用した移動が非常に多く、そんな非常に多い国内線利用者と国際線利用者をごちゃ混ぜにして保安検査を行うので、もう、なんと言いますか、カオスなんです。

しかも、アメリカは多人種・多民族国家で非常に多様な価値観を持った方々がいらっしゃるので、保安検査で引っかかる理由も様々。例えば、満タンのペットボトルを何本も持ち込もうとし、液体物の持込制限がある為、ここで捨てるか飲みきるかをしてくれ、と言われているにも関わらず、納得せずにずーっとごねている人とかもいるわけです。
日本の場合、そもそも、そう言った理由でゴネる人が少ないですし、このような状況になった場合には、保安員の方が適切に判断をし、ごねている人を別室に連れて行き、次の人の検査を行うかと思います。(遭遇したことないのでわかりませんが。)
これが、アメリカの場合、どうなるかというと、ずーーーーーーーーーーーっと待つんです。
前の人のいざこざが片付くまで、基本、ずーーーーーーーーーーーっと待つんです。もちろん、あまりにも時間がかかりすぎる場合は、他の保安検査レーンに誘導されたりとか、ありますが、基本は待ちです。で、ちょっとしたこういう待ち時間が増える機会が多く、恐ろしいくらいに保安検査は常に大行列ができています。
アトランタ空港における保安検査待ちの行列 CNNのサイトより拝借です。

ちなみに、件の方は、その場でペットボトル数本の飲み物をがぶ飲みしてました。
やっぱすげぇな、アメリカ。。

実際に、私がアメリカの保安検査を受けるときは、出国時も国内線移動時も、同じような保安検査を受けてます。
多寡の差はありますが、欧州の保安検査でも同様に、日本よりも比較的、保安検査の行列は長い傾向にあると思います。残念ながら、統計情報を確認することができませんでしたので、私の感覚値となってしまってすみません。今度、実際に保安検査の時間を調べてみようかしら。

保安検査対策として何ができるか

答えは、非常にシンプルで、「早く空港に行く」です。
だけど、出張であれ、旅行であれ、せっかく、海外に行くのですから、なるべく滞在時間は有効に利用したいですよね。
でも、保安検査にどれくらい時間がかかるかわからないために、なるべく早く空港に移動することになります。旅の最終日に、バタバタしながら空港に行くのって、気持ちも疲れてしまいますよね。
そんな時に、この、優先保安検査は非常に力を発揮してくれるんです。
アメリカでの優先保安検査の運用方法については、空港により異なるようですが、私が経験した優先保安検査は、以下のようなものでした。

出国に向けて、非常に長い行列がいつものようにできているのですが、その脇に、「優先レーン」という札がかかった、ベルトパーティションで閉じられたゲートがあるんです。その横には、保安検査官のような方が立っており、優先保安検査対象者であることを告げると、ゲートを開けて、中に入れてくれます。ベルトパーティションで囲われた通路をずーっと進んだ先には、通常保安検査待ちの方の最前列と合流しており、優先的にIDチェックに回してくれます。

以前にグアムを訪れた際、保安検査に1時間くらいの時間がかかってしまい、非常に嫌な思いをしたのですが、この時に保安検査に要した時間は、10分程度でした。
改めて、優先保安検査の威力は凄まじいと感じました。

先述の通り、アメリカの場合、IDチェック後は手荷物検査になるのですが、この時は、手荷物検査は優先レーンなどはなかったように思いますが、手荷物検査はスムーズにすみましたので、そのあとはラウンジを満喫したり、買い物を満喫したりしました。
空港によっては、手荷物検査まで含めて優先レーンがあったりするようですので、その場合はさらに便利になりそうですね。

スターアライアンス・ゴールドメンバーであれば世界中で優先保安検査

GOLD TRACK スターアライアンスのサイトより拝借

このポイントが、非常に大きなメリットと思っています。

特に、海外旅行における旅行先における国内線移動や帰国時の搭乗時には、ローカル・ルールによる保安検査を受ける必要がありますが、スターアライアンスの上級会員は、ゴールドトラックが設置されている空港であれば、国際線・国内線を問わず、優先保安検査が受けられます。

ワンワールドにも、同様の優先保安検査サービスがあるのですが、残念ながら、当該サービスを受けられるのは、ワンワールドエメラルド会員に限られてしまいます。

なぜ、このような差が生まれるのか?の最大の要因は、ワンワールドが3ステータス制(ルビー・サファイア・エメラルド)であるのに対し、スターアライアンスが2ステータス制(シルバー・ゴールド)であるためだと思います。本来であれば、提供するサービスは、顧客の重要度に応じて、きめ細かく設定したいと思う一方で、スターアライアンスは2ステータスしかなく、かつ、ゴールドが事実上の最高ステータスであるために、アライアンス共通で提供できるサービスとしては最高ステータスに相応しいサービスを提供せざるを得ないためだと思います。

もちろん、ゴールドステータスであっても、ファーストクラスラウンジの利用はできませんので、優先保安検査は、それに相当するものとして提供しない、という選択肢もあったのだとは思いますが、スカイチームやワンワールドとの差別化要素として組み込まれたのではないでしょうか。
何れにしても、この、優先保安検査というサービスは、旅行時のストレス軽減と時間節約に大いに役立つものですので、このサービスが利用できるSFCの方が、圧倒的にメリットがある、と私は考えています。

追伸
ただし、この、優先保安検査サービスの重要度は、JALさんも認識をされているようで、グアムなどの一部の空港においては、JGCメンバーの方にも、優先保安検査サービスを提供されていたりするようです。
JALさんでグアムに行った際、帰りはGOLD LANEというのを利用させていただきました

是非、ワンワールドでも、サファイアクラスに優先保安サービスを提供していただきたいと思いますが、年々、上級会員向けサービスが改悪されている状況を鑑みると、難しいかな^^;


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