パートナーと一緒にアメリカ入国審査した時のトラブル
ニューヨーク経由でフロリダ訪問
突然ですが、僕のパートナーはディズニーが大好きなんです。
今回は、以前から憧れていた、ディズニクルーズに参加するために、アメリカを訪問した際のお話です。ディズニクルーズの出発地である、フロリダ州のポートカナベラルという港まで移動をしました。
ポート・カナベラルに停泊中のディズニクルーズ |
フロリダには、世界最大のディズニー・テーマパークでもあるWDW(Walt Disney World)やユニバーサルスタジオなど、日本人にも人気のある観光スポットが多く存在しているんですが、日本からの直行便はありません。
その為、フロリダを訪れる際は、必ず、どこかの地を経由する必要があります。
多くの場合は、オーランド空港を利用することになると思いますが、日本・オーランドを結ぶ経路は、たくさんあります。
割とブログなどで良く見かけるのは、シカゴ経由もしくはダラス経由ですね。
JALの北米運行路線。JALのサイトより |
確かに、このイメージを見てみるとわかりますが、サンフランシスコやロサンゼルスだとアメリカ国内線路線が長くなったり、ボストン・ニューヨークだと国際線搭乗時間が長くなってしまう、などの点を考えると、シカゴ・ダラスはフロリダにも割と近く、納得の経由地かなと思います。
ただ、僕がパートナーと訪れた時は、「ニューヨークも一緒にパートナーと観光したい!」と思っていたので、ニューヨーク(ジョン・F・ケネディ空港)を経由することにしました。
ちなみに、この時は、特典航空券で発券した都合で、アメリカ国内を乗継便にすることができず、ニューヨーク往復の特典航空券とは別に、JFK・MCO(オーランド)の往復航空券をアメリカン航空で購入しています。
入国審査を前にパートナーのドキドキが最高潮に
この時が、パートナーの初訪米。しかも、英語が苦手ということもあり、「入国審査大丈夫かな?」と、日本出発前から、パートナーはドキドキしておりました。
そして、いざ、アメリカ入国!というタイミングで、パートナーの不安がMAXとなってしまい、「どうしても、入国審査は一緒にしてほしい>_<」とお願いされてしまいました。
以前のブログにも書いたかもしれませんが、アメリカは、出国は適当なのですが、入国は割と厳しく、以前、同僚と一緒に訪米した際に、誤って、揃ってイミグレーション(入国審査)窓口に行ってしまったところ、めっちゃ怒鳴られたことがあり、「一緒に検査受けられるかなぁ。」と、考えながら、入国審査待ちをしていました。
いざ、入国審査!
折角の旅行なので、なるべくパートナーのストレスは減らしてあげたい。けど、もしかしたら入国審査は一緒にはできないかも、などと色々と考えているうちに、僕たちの順番に。
とりあえず、まずは相談してみようと思い、パートナーと一緒に入国審査官の前に移動すると、案の定、「ひとりずつね。」と注意を受けました。
そこで、「彼は、私のパートナーなんです。一緒に検査を受けてもいいですか?」と聞いたところ、「パートナーって何?」との反応が。
この時、僕は、「何って、どういうこと?どう説明したらいいんだろう。。」と戸惑ってしまい、固まってしまいました。
すると、こちらの様子は御構い無しに、入国審査官の方が、「なんたらかんたら」とか「あーだこうだー」とか色々と早口で喋り出し、一向に聞き取ることができず、更にパニックに。。。
色々と聞いても、僕が何も答えないものだから、更に怪訝に思ったのか、更にマシンガンのように質問攻めに。そして、僕はパニックが加速。。。という、負の連鎖が起こります。
どう説明したらいいんだ、と頭の中で考えるのですが、焦れば焦るほど、なんと言っていいのかわからず、諦めようとしたのですが、その際に、「LGBTパートナーなんです。」と私が一言答えると、「あ、そうなんだね。わかりました。」となんともあっさりとした回答が入国審査官の方から返ってきました。
僕たち隠れゲイ
僕たちは、普段、LGBT当事者であることは周囲にはカミングアウトしていません。
お店などで関係性を聞かれても、「知り合いです」と答えることが多いです。
日本でも、LGBTに対する認知が向上し、僕たちのような関係性を認めてくれるような土壌が育ちつつあるとは思いますが、それでも、自分たちのことはなるべく周囲に隠して生活しています。その為、LGBT当事者であることを空港で伝えることに、非常に抵抗があったのだと思います。
さらっと、「LGBTパートナーなんです。」と伝えはしましたが、その時も、「伝えても良いのだろうか」とか「あ〜、言っちゃった。。。更に色々聞かれるのかなぁ。。」と悶々としていました。
なので、意を決して、LGBT当事者であることを入国審査官に伝えた後、反応が非常にあっさりとしていたので、「え?それだけ?」とビックリしてしまいました。
すっかり、拍子抜けしてしまったので、「日本ではLGBTはまだまだマイナーだから、この場で伝えてもいいのかどうか、ずっと悩んでて、すぐに返事できなかったんだよね。」と伝えたところ、その審査官は、「日本ではどうかしらないけど、私の国では普通のことだし、悩む必要なんてないですよ。LGBTパートナーということは、家族と同じだから、一緒に検査をしてもよいですよ。」と言っていただけました。
その時に、改めて、「あぁ、アメリカに入国したんだ。ここは、やっぱりすごい国なんだ。」と感慨深く思いました。
その後の入国審査は、何泊するのか?どこに行くのか?などを聞かれただけで、特に深く追求されることもなく淡々と終りました。
どうやら、最初は、ビジネスパートナーのことだと思っていたようで、その割には、めちゃんこラフな格好をしているから、逆に「こいつら怪しいやつなんじゃないか?」と思い、色々とマシンガンのごとく質問をしてきたようです^^;
アメリカにパートナーと一緒に入国される方へ
是非、LGBTパートナーの方と一緒にアメリカ入国をされる方は、入国審査を一緒に受けられる際は、審査官に「LGBTパートナーです!」と一言お伝え下さい。僕たちのように、一緒に入国審査を受けさせてもらえるかもしれません。
ただ、アメリカは人によって対応が全く異なるので、その時に対応する審査官によっては、「それでも、審査は別々に受けてね。」となるかもしれませんが^^;
その際は、「これもまた、アメリカらしいところだな」と笑い話にしていただけたらと思います(笑)
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